【家づくりの物語】第3話 毎日が、少しやさしくなる|+NATURA 無垢の家

― リビングに流れる静かな時間 ―

特別なことはなくても、
家族の声があれば、それで十分。

― それは、まだ誰も知らない、
ある家族の小さな暮らしの物語。

ハルカ。 
夫と、6歳の娘と3人で、
築後3年の5月の終わりの午後です。


春の気配が少しずつ穏やかになり、
窓を開けると、
やさしい風が部屋に遊びにくる季節でした。

風は、
リビングの中をゆっくり通り抜けていきます。

梅雨はまだ先。
暑さもまだやさしい午後でした。

リビングの床に腰を下ろすと、
木のやわらかな感触が
こころまでそっと伝わってきます。

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娘が、
風に揺れるレースのカーテンに手をのばし、
そっと何かを確かめるように触れています。

遮るもののない広いリビングに、
家族の気配だけがゆっくり広がっていました。

キッチンでは、
夫が紅茶を入れています。

カップを並べながら、
ふと小さくつぶやきました。

「やっぱり、うちで入れる紅茶が一番おいしいかな?」

ケトルから立ちのぼる湯気が、
午後の光の中に
ゆっくり溶けていきます。

特別な出来事は、
何ひとつありません。

けれど、
その何でもなさが

今日はいつもより
少し愛おしく、
少しやさしく感じられるのでした。

三年前、
この家を建てたときに選んだ無垢の床。

やさしい香りのする、
ヒノキの床です。

毎日が、
ほんの少しだけ
やさしくなる場所でした。

―― 次の物語 ――

第4話
時間は、住まいを美しくする。

暮らした時間は、
傷ではなく、思い出として残っていく。

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