熊本地震と東日本大震災から学ぶ|「地震に強い家」から「地震のあとも暮らせる家」へ
2026年7月28日、熊本県熊本地方を震源とする「令和8年熊本地震」が発生し、
熊本県宇城市と氷川町で最大震度7を観測しました。
2016年の熊本地震から約10年。
熊本県は、再び大きな揺れに見舞われました。
2016年の熊本地震では、約28時間の間に震度7の揺れが2度観測されています。
一度大きな地震を経験した地域だからといって、もう大地震は起きないとは限りません。
だからこそ、これからの住宅には、一度の揺れに耐える性能だけでなく、
繰り返す揺れへの備え、そして被災後の生活を支える設備や保証まで考えておくことが大切です。
SNSや動画では、
ハウスメーカーで建てた住宅のクロスが破れた、
壁にひびが入った、
棚が外れたといった写真を目にすることがあります。
これから家づくりを始める方の中には、
「大手住宅会社の家でも壊れるの?」
「耐震等級3なら本当に安心なの?」
と不安に感じる方もいらっしゃると思います。
しかし、地震後の住宅は、
写真に写った一部分だけで性能を判断することはできません。
大切なのは、家族の命を守れたのか。
そして、地震のあとも暮らしを続けられるのかという視点です。

クロスの破れだけで「地震に弱い家」とは判断できません。
大地震では、クロスの破れ、石膏ボードのひび割れ、
建具のずれ、棚の脱落、家具の移動などが起こることがあります。
もちろん、実際に被害を受けたご家族にとっては、
修理の手配や費用、暮らしへの影響を伴う大きな問題です。
ただし、内装に損傷が生じていても、
構造体が倒壊せず、家族の命を守っている場合があります。
反対に、外から見て被害が少なく見えても、
構造部分や地盤に問題がないとは限りません。
そのため、クロスや壁の写真だけを見て、
特定の住宅会社や工法の優劣を決めることはできません。
地震被害は、住宅会社の違いだけでは決まりません。
住宅の被害には、建物の構造だけでなく、
地盤、地形、盛土や切土の状態、揺れの方向、
建物の形、間取り、窓や吹き抜けの配置、施工品質など、
さまざまな条件が関係します。
同じ地域や同じ分譲地でも、住宅ごとに被害の程度が異なることがあります。
だからこそ家づくりでは、「どの住宅会社なら絶対に壊れないか」を探すのではなく、
建物と土地を一体で考え、構造計算、地盤調査、施工品質、
地震後の備えまで確認することが大切です。
耐震等級3は大切。
でも、それだけで終わらせない。
耐震等級3は、住宅性能表示制度における耐震性能の最高等級です。
住研コーポレーションでは、耐震等級3を基本に、
構造計算と確実な施工によって、家族の命を守る住まいをご提案しています。
ただし、耐震等級3は「地震が起きても一切被害が出ない」という意味ではありません。
大きな揺れを受ければ、内装や外装、設備などに損傷が生じる可能性があります。
また、液状化、地割れ、周辺火災、津波、土砂災害など、
建物の耐震性能だけでは防ぎきれない被害もあります。
耐震等級3は安心のゴールではなく、家族を守る家づくりの大切な土台です。
東日本大震災を経験した私たちだから伝えたいこと
住研コーポレーションのある福島県いわき市は、
2011年の東日本大震災で大きな影響を受けました。
私たちが実際に経験したのは、建物の被害だけではありません。
- 電気が使えない
- ガソリンスタンドに長時間並んでも給油できない
- 信号が消え、道路が渋滞する
- スーパーから食料や日用品がなくなる
- 携帯電話がつながりにくく、充電もできない
- いつ日常に戻れるのか分からない
ガソリン車が無事に残っていても、燃料が手に入らなければ移動できません。
家が残っていても、電気がなければ冷蔵庫、照明、給湯、通信、冷暖房など、
普段の生活を支えている設備が使えなくなります。
震災を経験して実感したのは、
「家が倒壊しなかった」だけでは、いつもの暮らしは守れないということでした。
今、家を建てる世代へ伝えておきたいこと
現在、家づくりを考えている20代から30代前半の方の多くは、
東日本大震災当時、小学生や中学生でした。
大きな揺れや学校が休みになったことは覚えていても、
ご家族がどのように食料を確保したのか、
ガソリンを入れるために何時間並んだのか、
停電中にどうやって暖を取ったのかまでは、
十分に覚えていないかもしれません。
それは当然のことです。
だからこそ、震災を大人として経験した私たちは、地震そのものだけでなく、
地震のあとに何が大変だったのかを次の世代へ伝えたいと考えています。
真夏の停電では、家が残っていても暮らせないことがあります。
東日本大震災が発生したのは3月でした。
しかし、次の大地震が春や秋に起きるとは限りません。
気温が40℃近くなるような真夏に長時間の停電が起き、
エアコンが使えなくなれば、室内でも熱中症の危険が高まります。
特に、小さなお子さま、高齢者、体調に不安のある方、ペットがいるご家庭では、
暑さへの備えが欠かせません。
これからの家づくりでは、
「地震で倒壊しにくい家」から、
「地震のあとも冷蔵庫や照明、通信、エアコンを使いながら暮らせる家」へ。
そこまで考える必要があると、私たちは考えています。

太陽光発電は、災害時の発電設備にもなります。
太陽光発電というと、電気代を抑えるための設備という印象が強いかもしれません。
しかし、自立運転機能に対応した太陽光発電システムであれば、
停電時にも、昼間の発電状況に応じて専用コンセントなどから電気を使える場合があります。
ただし、太陽光発電だけでは夜間に発電できず、
曇りや雨の日は発電量も少なくなります。
また、停電時に平常時と同じように家中の電気を使えるとは限りません。
そこで重要になるのが、蓄電池やEVとの組み合わせです。
蓄電池は、昼につくった電気を夜へつなぎます
昼間に太陽光でつくった電気を蓄電池へためておけば、
夜間や発電量の少ない時間帯にも電気を使いやすくなります。
停電時は、普段と同じようにすべての家電を使うのではなく、
優先順位を決めることが大切です。
優先して使いたい設備の例
- 冷蔵庫
- 照明
- スマートフォンの充電
- テレビやラジオ
- Wi-Fiルーター
- 給湯設備
- 最低限の調理家電
エアコン、電子レンジ、IHクッキングヒーターなど消費電力の大きな機器を使う場合は、
蓄電池の容量だけでなく、
最大出力、200V対応、停電時に給電する回路なども確認する必要があります。
EVは「走る蓄電池」になります
EVや一部のPHEVには、大容量のバッテリーが搭載されています。
外部給電に対応した車種であれば、災害時に電気製品へ給電できます。
さらに、V2H対応車とV2H機器を組み合わせることで、
EVにためた電気を住宅へ供給できる場合があります。
ガソリン車は、燃料がなくなれば移動できません。
東日本大震災のように、
ガソリンスタンドに並んでも燃料が手に入らない状況では、
車そのものが使えなくなる可能性があります。
一方、自宅の太陽光発電からEVへ充電できるシステムを整えておけば、
晴れた日に自宅でつくった電気を、
暮らしと移動の両方へ活用できる可能性があります。
EVは移動手段であると同時に、
家族の暮らしを支える非常用電源にもなります。
太陽光・蓄電池・EVを組み合わせる意味
それぞれの設備には、異なる役割があります。
- 太陽光発電:昼間に電気をつくる
- 蓄電池:つくった電気をため、夜間や停電時に使う
- EV:移動手段と大容量の電源を兼ねる
- V2H:EVの電気を住宅へ送り、家庭で使えるようにする
太陽光で発電し、住宅で使い、余った電気を蓄電池やEVへため、
夜間や停電時に取り出す。
そして翌日、再び太陽光で充電する。
この循環をつくることで、数時間の停電だけでなく、
より長い停電にも対応しやすくなります。
ただし、「太陽光・蓄電池・EVがあれば、
必ず何週間でも普段どおり暮らせる」という意味ではありません。
実際にどの程度生活を続けられるかは、
天候、季節、設備容量、家族の人数、エアコンの使用時間、
住宅の断熱性能などによって変わります。
高断熱住宅だから、限られた電気を有効に使えます
停電時にエアコンを使う場合は、発電設備だけでなく、住宅の断熱性能も重要です。
断熱性能の高い住宅は、外の暑さや寒さの影響を受けにくく、
一度冷やしたり暖めたりした室温を保ちやすくなります。
そのため、少ない電力でも室内環境を維持しやすくなります。
高断熱、太陽光発電、蓄電池、EV・V2Hを一体で考えることが、
災害後の暮らしやすさにつながります。
目指すのは「自宅で避難生活を続けられる家」
大規模災害が起きたとき、避難所での生活が必要になる場合があります。
一方で、建物の安全が確認でき、水、食料、トイレ、電気を確保できれば、
住み慣れた自宅で避難生活を送る「在宅避難」という選択肢も生まれます。
小さなお子さま、高齢者、ペットがいるご家庭では、
プライバシーを保ちながら自宅で過ごせることが大きな安心につながります。
そのためには、耐震性能だけでなく、
太陽光発電、蓄電池、EV・V2H、
飲料水、食料、非常用トイレ、家具の固定などを総合的に考える必要があります。
安心は3段階で考える
1.倒壊しにくい家で命を守る
耐震等級3を基本に、構造計算と確実な施工によって、
大きな地震でも倒壊しにくい家をつくります。
2.停電時も暮らしを支える
高断熱住宅に太陽光発電、蓄電池、EV・V2Hを組み合わせ、
災害後も自宅で生活を続けられる可能性を高めます。
3.万が一の再建に備える
どれだけ強い家でも、自然災害による被害を100%防ぐことはできません。
そのため、地震保険や地震建替保証など、
被害を受けたあとの経済的な備えも大切です。
最後に大切なのは「まあるい安心!地震建替保証」
住研コーポレーションでは、所定の対象条件を満たす住宅について、
「まあるい安心!地震建替保証」をご案内しています。
新築後10年間、地震によって住宅が半壊・全壊した場合に、
建物販売価格の100%を限度として修繕または建替えを行う制度とされています。
一部対象外となる費用があり、保証上限額を超えた場合には自己負担が生じます。
また、対象住宅、被害認定、保証範囲などの条件がありますので、
実際の契約時には最新の保証内容を個別にご確認いただきます。
強い家を建てること。地震後も生活できる設備を備えること。
そして、万が一の再建まで支える仕組みを持つこと。
この3つがそろって、家族の安心はさらに大きくなると私たちは考えています。

よくあるご質問
Q1.耐震等級3なら、どこまで安心できますか?
耐震等級3は、住宅性能表示制度における耐震性能の最高等級です。
ただし、地震による被害が一切発生しないことを保証するものではありません。
大地震では、クロスの破れ、建具のずれ、外壁や設備の損傷、
家具の転倒などが起こる可能性があります。
また、被害の程度は地盤、建物形状、間取り、施工状態、揺れ方などによっても変わります。
耐震等級3は、絶対に壊れないことを示すものではなく、
大きな地震でも倒壊しにくく、
家族の命を守る可能性を高めるための重要な基準です。
Q2.太陽光発電は、停電時にも使えますか?
自立運転機能に対応した太陽光発電システムであれば、停電時にも、
昼間の発電状況に応じて専用コンセントなどから電気を使える場合があります。
ただし、太陽光発電だけでは夜間に発電できず、天候によって発電量も変わります。
家全体へ給電できるか、どの家電を使えるかは、
パワーコンディショナーや配線方式によって異なります。
Q3.蓄電池とEVは、どちらを優先した方がよいですか?
ご家族の生活スタイルと車の買い替え時期によって変わります。
停電時に自動で切り替え、車が外出中でも住宅に電気を残したい場合は、
家庭用蓄電池が使いやすいでしょう。
車の買い替えを予定しており、大容量の電池を移動と非常用電源の両方へ活用したい場合は、
EV・V2Hが有力な選択肢になります。
最初からすべてを導入する必要はありません。
太陽光発電を先に設置し、
EV用200Vコンセントや将来のV2H・蓄電池に対応できる配線、設置場所を新築時に準備しておく方法もあります。
Q4.停電時にエアコンを動かすには、どのくらいの設備が必要ですか?
太陽光発電や蓄電池の容量だけでなく、
蓄電池やV2Hの最大出力、200V対応、全負荷型か特定負荷型か、
停電時に給電する回路、エアコンの消費電力などを確認する必要があります。
停電時は、家族が集まる一室だけを冷暖房し、
冷蔵庫や照明など必要な設備を優先する方法が現実的です。
高断熱住宅にすることで、エアコンの負担を抑え、
限られた電気を長く使いやすくなります。
Q5.「まあるい安心!地震建替保証」は、どのような場合に対象になりますか?
所定の対象条件を満たす住宅が、保証期間中に地震によって半壊・全壊となった場合に、
建物販売価格の100%を限度として、修繕または建替えを行う制度です。
ただし、すべての費用が無条件で対象になるわけではありません。
一部対象外の費用、保証上限、被害認定などの条件があります。
対象住宅や保証範囲については、契約時の最新規定を個別にご説明します。
Q6.太陽光発電と蓄電池があれば、長期間の停電にも対応できますか?
昼間に太陽光で発電し、余った電気を蓄電池へため、夜に使う循環をつくることで、
長期停電にも対応しやすくなります。
EV・V2Hを組み合わせれば、さらに大きな電池容量を利用できます。
ただし、実際に何日間生活できるかは、
天候、季節、設備容量、使用する家電、エアコンの運転時間、
住宅の断熱性能などによって変わります。
一定の日数を一律に保証できるものではありません。
Q7.EVがあれば、ガソリン不足の心配はなくなりますか?
EVも電池残量がなくなれば走行できないため、
災害時の心配がすべてなくなるわけではありません。
ただし、自宅に太陽光発電と停電時の充電に対応した設備があれば、
晴天時に自宅でつくった電気をEVへ充電できる可能性があります。
燃料をガソリンスタンドだけに依存しない移動手段を持てることは、大きなメリットです。
Q8.太陽光発電・蓄電池・EVをすべて導入すると高くなりませんか?
すべてを一度に導入すれば、初期費用は大きくなります。
そのため、ご予算、車の買い替え時期、停電時に守りたい生活を整理し、
優先順位を決めることが大切です。
新築時には太陽光発電とEV用200Vコンセントを設置し、
将来の蓄電池やV2Hに備えて配線、分電盤、機器の設置場所を計画しておくなど、
段階的に整える方法もあります。
「地震に強い家」から「地震のあとも暮らせる家」へ
熊本地震は、繰り返し大きな揺れを受ける可能性と、
住宅が家族の命を守ることの大切さを教えてくれました。
東日本大震災は、建物が残っても、電気、燃料、食料がなければ、
日常生活を続けることが難しいという現実を教えてくれました。
住研コーポレーションは、東日本大震災を経験したいわき市の工務店として、
耐震性能だけでなく、地震後の暑さや寒さ、停電、燃料不足、在宅避難、
そして万が一の再建まで考えた住まいをご提案します。
強い家で守る。
電気をつくり、ため、使う。
万が一のときも、暮らしの再建を支える。
それが、住研コーポレーションが目指す「地震のあとも暮らせる家」です。
太陽光発電・蓄電池を備えた「AQコレクションZERO」
「地震のあとも暮らせる家」を具体的に検討したい方へ、
住研コーポレーションでは「AQコレクションZERO」をご案内しています。
AQコレクションZEROは、太陽光発電と蓄電池を備え、
日々の光熱費だけでなく、停電時の電力確保や災害後の暮らしまで考えた住まいです。
耐震等級3を基本とした構造、
高い断熱性能、太陽光発電、蓄電池、地震建替保証を組み合わせることで、
「地震に耐える」
「停電時の生活を支える」
「万が一の再建に備える」
という3段階の安心を目指します。
建物の価格や仕様、太陽光発電・蓄電池の内容、対象となる条件については、
敷地やご希望の間取りに合わせて最新の内容をご説明します。
家づくりと防災について、お気軽にご相談ください
「耐震等級3なら本当に安心?」
「太陽光発電や蓄電池は、停電時にどのくらい役立つ?」
「EV・V2Hと家庭用蓄電池は、どちらを優先すればよい?」
「停電時にもエアコンを使える家にしたい」
「AQコレクションZEROの価格や仕様を知りたい」
「まあるい安心!地震建替保証の対象条件を知りたい」
住研コーポレーションでは、土地選び、構造、断熱、太陽光発電、蓄電池、EV・V2H、保証制度まで、
ご家族の暮らし方とご予算に合わせて分かりやすくご説明します。
地震が起きる前だけでなく、
地震が起きたあとまで考えた家づくりを、一緒に考えてみませんか。
参考情報
気象庁「令和8年熊本地震 ポータルサイト」
気象庁「平成28年(2016年)熊本地震」
経済産業省「災害時に電動車は非常用電源として使えます」
環境省「停電時の熱中症対策」

